バイクの修理・点検、メンテナンス

過酷で可哀想なドライブベルト その2

バイクのチェーンだと調整・洗浄・給油などやって、

もうそろそろ寿命ですよ」って言ってもらえるんだけど、

ドライブベルトは調整ができない。

洗えない、給油できない。

 運よくカバーを開けてみてもらえたら、磨耗やひび割れを見つけてもらえることもありますが、いつも行う作業ではないですね。

だからメーカーや私たちは走行距離を目安に

交換時期をお勧めしているのです。

スクーターを使っている条件により寿命は変わりますが、2万キロを過ぎたらベルトの交換必須だと思います。

同時にクラッチやウエイトローラーって言われる部品も交換してたほうがいいでしょう。

ベルトが切れる前兆はほとんど無く、
ある日突然切れることが多いです。

わずかに感じ取ることができるのは

「発進時の加速が良くなったが最高速が遅くなった」と

思ったらベルトあたりが磨耗してる症状です。

スクーターの宿命「ベルトは切れる前に交換するべし」。

切れる寸前まで使いたいなんて神業はできませんよ...。

 結論!

スクーターのベルト交換は2万km!切れる前に交換するべし!

過酷な労働を強いられている可哀想なドライブベルト ①

駆動系と言ってもピンとこないのが当たり前なんですが、 エンジンを動力と言いその動力を後輪に伝えてる部分が駆動系と言われてます。

 

バイクでは、この駆動系の仕組みについて大きく分けて二つのタイプがあります。
ひとつは250cc以上のオートバイによく使われてるタイプ、エンジンからチェーンが出て後輪の歯車につながり、後輪を動かして走るタイプ。


小さい排気量では、グロムやスーパーカブもこのタイプです。走りながらギヤチェンジをする必要があるもの。 
もうひとつは125cc以下のスクーターによく使われているタイプ。

チェーンではなくベルトを使ってエンジンの力を後輪に伝えて変速も行っているタイプ。

普段はカバーの中に完全に隠れていて見えません。今回はこの小型スクーターの駆動系についてのお話です。

 スクーターはエンジンが後ろについていて、後輪がエンジンに直接ついてるように見えるけど、実際は後輪のすぐ前にエンジンがあり、少し後ろ側にタイヤがついてて、エンジンとタイヤの間にベルトや変速する為の部品が入ってます。

エンジン側についてるのが、ドライブプーリーでタイヤ側についてるのがドリブンプーリーとクラッチ。

で、この2つを繋いでるのがドライブベルトってやつです。

このベルトですが、ゴムのベルトでチェーンのように強くない。
何せゴムがメインでできていて、エンジンがかかっていると常にプーリーに挟まれて擦られている状態で、走行中なんて引っ張られたりして、 さらに熱まで加わるものだから、とっても過酷な労働!

可愛そうなんですよ、ゴムなのに...。人目につかないカバーの中にいてメンテナンスもしてもらえない...。

 ずーっと働きっぱなしである日突然、バチンって走ってる最中に

切れちゃいます...。