本当にバイクを支えてる「ホイールベアリング」
「ホイールベアリング」。ほとんどの人が聞いたことはあっても、あまり見ることも無い、だけどものすごく身近で重要なバイクの部品ですよ。
ベアリングって「モノの回転を助ける」ってのが最初の目的で考え出されたようで、レオナルドダビンチのアイデアがもとになってるなんてネットの噂なんだけど、今回はバイクに使われてるベアリングの中でも、特に少しでも痛んだら即交換が必要な部分のお話でして、皆様の体重とオートバイの重量をも支えながら時速何十キロってスピードでコロコロやられているホイールのベアリング。バイクの種類によって少し違うけれど、前後タイヤそれぞれに約100kg前後の重さがかかっていて人が乗ったらその分も加算され、走行してるときの速度や衝撃を加算するともっとすごい加重を支えているホイールベアリング。軸受けとかコロとか呼ばれることもあるように軸とホイールの間にいるやつでして、その本当の姿は直径5mmくらいの、金属でできたボール玉ですよ。こんな小さなボール球が10〜20個くらい寄せ合って100kg以上の重さを支えつつ転がされているんですよ。
日本のベアリングは世界一の精度と耐久性があると思っていますが、さすがに磨り減りますよね。水がかかったり放置され湿気で錆びますよね。5mmくらいのボール球ですもんね。点検の時とかタイヤ交換の時には必ずチェックしていますが、初期の異常にはなかなか気がつくことは難しく、知らないで乗り続けて来店されたときに、私たちが気付いて強制修理なんてことも何度かあるんですよ。もうタイヤが外れそうになってるのに気付いてなくて事故を起こす寸前なんてのもありました。
初期症状は、少しゴロゴロ音がする程度でしてホイールを外した時でないとわかりにくいので4〜5年、走行2〜4万kmくらい経ってたら悪くなる前にホイールベアリングの交換をお勧めしますよ。

たくさん走ってしょっちゅうタイヤ交換をしてるバイクはその度ベアリングもチェックされるので大丈夫だと思うけど、走行距離が少なくタイヤやホイールを外した事もなく数年経ってるようなバイクのほうが心配だね。