開発担当者の 談話
ダートと言っても、河川敷のフラットダートとかそれなりに整備された林道というレベルですが、パワーユニットだけでなくアップライトで自由度の高いライディングポジションも採用することで、
そんなシーンでも扱いやすい走行性能を目指してあります。
加えて前後サスペンションは、PCX150と比べてストロークをフロントが30mm、リヤは20mm伸ばしてあります。

じつはこれも大きなこだわりポイント。
フロントサスペンションストロークは130mmなのですが、
市販スクーターでこの数値というのは、ホンダには例がないですし、
他社でもこのクラスではまずない。
この前後サスペンションにより、最低地上高はPCX150比で
30mmアップさせています。
このとき犠牲になるのはシート高。ADV150は795mmです。
しかしここは、モデルの世界観を感じてもらうためにも、譲りたくなかった部分。
着座位置が高いぶん視界は良好ですし、足を降ろすときに干渉しやすい部分を
絞り込んだデザインにすることで足着き性を高める工夫も施してあるので
受け入れられると信じています。
また、前後タイヤのサイズ設定にもこだわり、前後ともPCXよりワンサイズ太く、
リヤは14→13インチホイールにしながら、タイヤのエアボリュームもなされている。